イベント
下田ゆかりの文豪
三島由紀夫生誕100周年記念事業
~時に筆をはしらせ、時に町をめぐり、親しみあった下田の町と一人の文豪の軌跡をたどる~
三島由紀夫は、1964年から7年間、下田で夏を過ごしました。
執筆活動の傍ら、町に出て、洋菓子店や書店に立ち寄り、時には散髪をしました。
下田太鼓祭にも参加されました。
下田市立図書館は、昭和を代表する文豪三島由紀夫が下田に滞在し、人々と交流し、作品が生まれたことを、多くの人に知っていただきたく記念事業を実施します。
記念事業では、作品の紹介や、講演会だけでなく、交流のあった市民の証言を記録するなど、三島氏の人柄や下田滞在の様子を含めた各種イベントを開催します。

(写真:下田和歌の浦遊歩道)
図書館主催 | 記念事業年間イベントスケジュール | 会場 |
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●3月16日 | 体験型ブック 三島由紀夫 「月澹荘綺譚」「音楽」編 | 図書館 |
●3月21日 | 三島由紀夫と下田市民との思い出インタビュー動画作成 | 図書館 |
●5月16日~ (予定) |
三島由紀夫ミニコーナー 潮騒、金閣寺、その他関連図書等を一部の館で配架 |
まちの図書館 |
●5月中~ |
三島由紀夫ミニコーナー 市立図書館ホームページ内特設ページ公開 ・・・(イベント欄に市民動画等を掲載) 三島由紀夫コーナー ・・・三島由紀夫文学作品等関連所蔵資料を市立図書館内に展示 |
図書館 |
●10月1日 | 三島由紀夫特集(10月図書館にて開催) | 図書館 |
●11月1日 | 三島由紀夫生誕100年記念講演会 三島由紀夫と下田の海(予定) | 図書館 |
その他 ●5月16日~ 5月18日 |
「三島由紀夫と下田」 青島清氏所蔵の三島由紀夫先生の資料を展示 |
青島床屋 |
◇インタビュー動画◇
下田市では、三島由紀夫氏と実際に交流のあった下田市民代表3名の方にご協力いただき、
下田滞在中にあった三島氏との思い出についてインタビューを行いました。
各々が大切にされてきた三島氏との思い出をぜひご覧ください。
●ダイジェスト版
●日新堂(洋菓子店)店主:横山郁代氏・・・あっかんべーから始まった三島先生と私の青春エピソード
●青島理髪店 店主:青島清氏・・・深々とお辞儀をされた三島先生との思い出を語る
●日待店主:植松正夫氏・・・高校生時代バイト先のプールサイドで、父親としての三島先生の姿を見た
◇三島由紀夫氏年表◇
1925年 東京・四谷に生まれる
1944年 最初の小説集「花ざかりの森」を刊行
1947年 東大卒業。大蔵省に入省するも9カ月で辞職
1949年 「仮面の告白」刊行
1954年 「潮騒」刊行
1956年 「金閣寺」刊行
1964年 初めて下田へ家族と訪れる。1970年までの7年間、毎年夏を下田で過ごした。「音楽」が雑誌「婦人公論」1月号から12月号に連載される。
1965年 「豊饒の海」第1巻「春の雪」を連載開始。 下田を舞台とした「月澹荘綺譚」が、雑誌「文藝春秋」1月号に掲載される。
1968年 楯の会を結成
1969年 三島氏が作・演出を手がけた歌舞伎「椿節弓張月」の初演。坂東玉三郎が白縫姫を勤め、ポスターを横尾忠則が描いた。
1970年 三島氏が下田を訪れた最後の年。自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決
1971年 「豊饒の海」第4巻「天人五衰」を刊行
1976年 戯曲「サド侯爵夫人」がパリで上演
1999年 山梨県に三島由紀夫文学館がオープン
2000年 「決定版三島由紀夫全集」刊行開始
2001年 戯曲「近代能楽集」が蜷川幸雄演出でロンドンで上演
2002年 作家・橋本治が「『三島由紀夫』」とはなにものだったか」を刊行。第1回小林秀雄賞を受賞。
2006年 戯曲「鹿鳴館」が劇団四季によりロングラン上演
2011年 舞台「金閣寺」が宮本亜門演出で制作・上演
2020年 ドキュメンタリー映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50周年目の真実」が公開
2023年 作家・平野啓一郎氏が「三島由紀夫論」を刊行